紙飛行機の降り立つ先に

思考メモ、雑記など

私の靴

先々月、創作活動をしばらく休止することを決めた。 書きたいものがなくなったわけじゃない。新しい物語の種は、既に私の中に生まれている。世界設定と、主役ふたりの名前も決まっている。けれど、それをかたちにする体力も気力も、今の私には不足している —…

黒い靴

約20年ぶりに、スケートリンクを訪れた。 先日、「白い靴」というタイトルで、スケートと自分についての記事を書いたばかりなのだけれど、その数日後に、スケートは初めてだという友人から、一緒にスケートに行かないかと誘われたのは、奇跡というほかない。…

白い靴

スケートを習い始めたのは、6歳か7歳くらいのときだ。 自分から親に頼み込んで、習わせてもらった。 教室は日曜の朝で、普段学校へ行くときよりも早起きしないと間に合わなかった。平日ですらぎりぎりまで寝ているタイプの私が、それでも一度も遅刻もズル休…

未来の標に、あなたがいたから。

通勤電車の中では、いつも音楽を聴いている。赤の他人と閉鎖空間に何十分も詰め込まれて、しかも向かう先は職場という状況は、イヤホンで耳を塞いでいないと発狂しそうになる。 今日は、久しぶりに、鬼束さんの歌を選んだ。 鬼束さんの歌を初めて聴いたのは…

夢を売り渡して、社会に命乞いをしたんだ。

忘れられない夢がある。 夢の中で、私は余命1年を宣告されている。真っ白なベッドの上に、ノートパソコンが1台置かれている。そして告げられるのだ。「今日から1年間、好きなだけ、書きたいものを書いて良いんだよ」と。 悪い夢と捉えるべきなのか、良い夢と…

わたしのなまえ

名前を書き留められることの多い仕事だ。 電話では必ず最後に名前を復唱され(時には姓だけでは満足されず「下の名前は?」とまで訊かれることもある)、応接ブースでは私の名刺が渡ってゆく。 何十人、何百人。撒いた名刺が千を超える日も遠くはない。 可笑…

幽霊と白線

幽霊ときいて最初に思い浮かぶのは、おぼろげな記憶ではあるけれど、小さいころにDVDか何かで観た「ゴースト」という外国映画だ。 私は幽霊を信じていない。すくなくとも、私を助けてくれるゴーストはいない。死んだ私の身内は私を愛してくれていたそうだけ…